若者ホームレス支援

2008年の世界同時不況以降、今までは仕事に就くことができていた20〜30代の若者が路上生活を余儀なくされるというケースが急増し、ビッグイシューにやってくる人たちの多くは50歳代から30歳代へと急降下しました。
若者ホームレスの問題は、日本のホームレスの人々の低年齢化にとどまらない深刻な問題をはらんでいます。それは、まず、ホームレス問題が象徴した貧困問題が 若い世代へも広がり、さらに深刻化しているということです。そして、社会が未来の担い手でもある若者を排除することで、社会はその担い手と未来を失うこと につながります。


また、若者ホームレスを路上に放置し続けることは、彼らを肉体的、精神的に追いつめ、心の病や自殺や麻薬犯罪などに近接させ、反社会的存在にしていくことにつながりかねません。


ビッグイシュー基金ではまず2008〜2009年度にかけて現状を把握するため、20〜30代でホームレス状態にある若者への聞き取り調査行う一方で、カウンセリングやコーチングといった心の支援をする仕組みの導入などに取り組み始めました。


そして、2010年度には20〜30代のホームレスの方50名の聞き取り調査をまとめ、その上で、有識者や活動家による若者ホームレス支援方策検討委員会を組織しました。そこでは、若者ホームレスの存在を理解し、一刻も早く彼らを路上から脱出させることができるような方策を検討し、結果を「若者ホームレス白書」という小冊子(B5版/32ページ)にまとめました。


そして、この問題を広く市民に知ってもらうために、まずはこの「若者ホームレス白書」を1万冊、無料で配布いたしました。(2012年に発行した1万部の配布は終了しましたが、2012年4月より増刷分を再配布しています)


また、2011年1月10日に聞き取り調査を行った飯島裕子さんとビッグイシュー基金の共著で「ルポ若者ホームレス」(ちくま新書)より発行されました。


2011年11月からは、3回にわたりホームレス支援団体をはじめ、障害、社会的養護、ひきこもりなど、さまざまな現場で若者を支援する専門家や市民と「若者ホームレス支援ネットワーク会議」をおこない、若者ホームレスの支援と予防について議論を交わしてまいりました。その内容を広く市民のみなさまに知っていただくため「若者ホームレス白書②」としてまとめ、4月15日より無料配布しています。


若者ホームレスのとなった方々が、日本の多くの若者とともに、これからの社会の担い手となれるような道筋と諸方策について引き続き検討をしてゆきたいと考えています。 皆さまも一緒にこの問題について、考え行動していただければ嬉しいです。

若者ホームレス白書

若者ホームレス白書(PDF)

若者ホームレス白書

若者ホームレス白書②(PDF)


この白書は独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業で作成しました。

   


2012年4月15日

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